2016年09月17日

初めての北陸旅行記 その12

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。今回も前回に引き続き、北陸旅行のお話をしていきたいと思います。


前回は「北越」の車内から日本海の雄大な景色を堪能したというお話でした。日本海が近づく柏崎駅を過ぎると列車は柿崎駅、そして「はくたか」が分岐する北越急行ほくほく線との接続駅である犀潟(さいがた)駅を通ります。犀潟駅から程なくして直江津駅に到着。私は下車し、名残惜しくはございましたが、金沢方面へと発車していく「北越」に何度もシャッターを切りつつ別れを告げました。


この後私はほくほく線に乗り継ぐ予定でしたが、しばらく時間がございましたので駅構内で撮影を行うことに致しました。日本海側のターミナル駅に降り立つことは初めての経験でございました故、見るものすべてが新鮮に映りました。


CIMG1938.JPG


例えば上の写真です。こちらは旧北陸本線で活躍していた普通列車用の車両ですが、ご覧のとおり車体色が青色一色となっております。これだけを見るととても特異に見えるかもしれませんが、私の地元である山口県柳井市を通る山陽本線では、黄色一色に塗られた電車が多数走っております。さらに京都では緑色一色、能登半島を通る七尾線では濃赤色一色など、各地で同様の塗装が見られるようになりました。



CIMG4260.JPG
IMG_3629.JPG


実はこれはJR西日本が進めている塗装変更の試みの一環です。その意図は、各地のイメージカラーで塗装を統一し、イメージしやすいよう単色化を進めるというものです。色の種類は6種類にもなり、西日本各地で多様な塗装の違いを楽しむことができます。



CIMG1940.JPG


お次は上の写真です。この写真は特急列車の乗車位置案内でございますが、こちらもJR各社で個性が見られてとても興味深いものです。こちらのJR東日本仕様では、白地の板に列車名の周りだけ着色することで、シンプルでも的確に情報を手に入れることができます。


IMG_3414.JPG


一方、上にあるJR西日本金沢支社の乗車位置案内では、多様な特急列車が走り、両数も列車によって差異が見られるという金沢周辺の事情を踏まえ、表示一面を列車ごとに単色で仕上げ、自由席の案内板にはランプが点灯するように仕掛けがしてあります。


IMG_1387.JPG


他にも札幌駅では、上のように細長い表示にヘッドマークの絵柄をあしらい、車両の外見だけでは判別しにくいという課題を最も分かりやすい特徴で解決しようとする乗車位置案内が見られます(なお、それぞれの案内板の解説は全て私自身の解釈であり、JR各社の公式発表ではございませんのでご注意ください)。



CIMG1945.JPG


こちらが最後になりますが、この上の写真も貴重なものとなりました。一見すると何の変哲もない普通列車用電車の並びの写真ですが、片や貴重な存在となった湘南色と呼ばれるオレンジと緑の装い、そしてもう一方も、北陸新幹線金沢延伸開業によって転属または廃車の憂き目を見ることとなった長野色と呼ばれる塗色を纏っています。長らく普通列車は国鉄型電車の楽園と化していた新潟も、現在(2016年9月)となっては新型車両の急速な台頭により、徐々にその姿を見かけること自体が少なくなってきています。興味があるという方は、全廃される前に一度撮影・乗車に赴いてみてはいかがでしょうか。



このように、わずか3枚の写真からでも深いドラマが見て取れる直江津駅ですが、状況は刻一刻と変化しているため、訪れるたびに新しい出会いと最後の出会いが交錯します。これはどの地域にも言えることですが、「まだ見られる」と思ってじっくり見なかったもの、そのとき価値を見出せずに見向きもしなかったものを失ってしまった後悔は果てしないものです。私も旅をする中でそのような後悔を幾度となく経験しましたが、やはり今見ることが可能ならば、見ないことによって後々懺悔することはできる限り避けるべきだと考え、見たものにはほぼ全てカメラを向けるようにしています。私などが申し上げずとも既に肝に銘じている、という方が大半だとは存じますが、旅先でカメラを向ける際には、その記録が生み出すであろう価値を考え、ベストを尽くしていただければと存じます。



今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。


【柳井グランドホテルのホームページへ】

posted by yg at 18:39 | Comment(0) | 日記

2016年09月08日

新しい試み

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。今回は番外編ということで、北陸旅行とは関係のない話をさせていただきます。



第11回目のお話の投稿まで一月ほど時間が空いてしまいましたが、この間私は「あるもの」の作成を行っておりました。それは経験がまだ浅いことと私自身が極度の不器用人間であることによって相当な時間と労力を費やしてしまったものの、何とか無事完成にこぎつけ、この度こちらのブログでもご紹介させていただく運びとなりました。その「あるもの」とは…こちらです。



IMG_6369.JPG


一目ご覧になっただけで何を模しているのかお分かりいただける方がどれだけいらっしゃるか分からない、それほどに拙い出来ではございますが、当ホテルの所在地である柳井の地を走る山陽本線の主力車両・115系近郊型電車を「プラレール」という玩具に改造を施すことで再現いたしました。写真にある8両の車両のうち右側4両は2ドアの車両、左側4両は3ドアの車両を再現しております。左側の車両は1年前に作った初改造のものでございます故、近づいてご覧いただくと仕上がりの汚さが明らかになってしまうのですが、これまでのご説明を踏まえますと、何とか面影だけは感じ取っていただけるかと思います。その他、少数ではございますが写真と説明書きもご用意いたしました。115系電車の詳しいご説明はそちらの説明書きをご覧くださいませ。



こちらの車両は当ホテルのフロント前にて展示いたしております。もしよろしければ、当ホテルをご利用の際やお近くを通りかかった際にご覧いただけますと幸いです。また、時期は未定ですが、今後も展示車両は増やしてまいる予定でございます。展示増設の際にはこちらにてお知らせいたします。



なお、こちらの展示や当記事の投稿はあくまでも私の自己責任で改造を施した「プラレール」の展示を皆様にご覧いただく、またはご紹介申し上げる目的で行っております。また、「プラレール」の製造・販売元である株式会社タカラトミー様は「プラレール」の改造を推奨なさっておりません。万一改造なさった際にお怪我をなさった場合も、私や株式会社タカラトミー様は責任を負いかねます。どなた様も「プラレール」の改造は自己責任にて行っていただきますようお願い申し上げます。


IMG_6367.JPG


今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。

【柳井グランドホテルのホームページへ】

posted by yg at 10:15 | Comment(0) | 日記

初めての北陸旅行記 その11

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。今回も前回に引き続き、北陸旅行のお話をしていきたいと思います。


前回の投稿から一月以上も間隔が空いてしまい申し訳ありませんでした。今回より気を取り直して、再び間隔を詰めて投稿できるよう努力してまいります。


前回は「北越」が駆け抜けた信越本線と「日本海縦貫線」のお話をしてまいりましたが、今回は実際に「北越」に乗車した際に素晴らしいと感じた場面をご紹介いたします。


途中では先日紹介した「国鉄色」の485系電車や、廃止されてしまった寝台特急「北斗星」の牽引機であった青色のEF510型電気機関車の姿もありました。突然の出来事ゆえに撮影できなかったことが悔やまれますが、私が伝えたい「北越」号でのハイライトはさらに先にあります。



CIMG1892.JPG


列車は長岡駅を出ると柏崎駅、柿崎駅、直江津駅の順に停車しておりましたが、途中柏崎駅までは、上にあるような市街地と農耕地の入り混じる景色を雪化粧で白く染め上げる、いかにも冬の新潟を象徴するような光景を楽しむことができました。前回も申し上げましたが、私は温暖な地域で育ちましたので、仮に景勝地のような景色でなくとも、ただ雪景色を車窓から眺めるだけで大いに好奇心を刺激されました。



CIMG1914.JPG


しかし私が最も興味を惹かれたのは、列車が柏崎駅を発車した後しばらくして目の前に広がった日本海の雄大な景色でした。上の画像はその写真になりますが、曇り空のなか、眼前にははるかな地平線と日本海。「トワイライト(黄昏時)」や真夏の青い海も結構でございますが、厳寒期の日本海の荒波を眺めながら、静かな車内で1人考え事にふける旅というのもまた一興ではないでしょうか。実際私も心が落ち着き、将来のこと、大学に入ってからのこと、その日の昼食のこと(?)と、自分と向き合って思考をめぐらすことができました。若造の私が皆様に生意気を申し上げることは大変恐縮ではございますが、日本海とともに自分と向き合う一人旅、いかがでしょうか。


以前もご紹介いたしました通り、私がこの旅で「北越」に乗車した長岡〜直江津間では現在、特急「しらゆき」が運行されております。そして「北越」の正統な後継者である「しらゆき」に乗車することで、天候が許せば、私が今回味わったこの素晴らしい景色にお会いすることができると考えております。これは以前申し上げた通りであり、疑う余地はございません。


IMG_4964[1].JPG


しかし先日この区間を普通列車で移動した際、私は各駅停車でじっくり景色を堪能する楽しみがあるということを知りました。上の写真をご覧いただければ、先にお見せした冬の姿とはまた違った良さがお分かりいただけることと思います。もちろん特急と普通の両方が選択できる路線では日本中どこでも可能な芸当ではございますが、日本海は何度乗車しても、その日の自分の心情や置かれた状況によって景色が如何様にも変化します。そして冬に限らず、日本海を眺めながら自分と向き合う旅は素晴らしいものでございます。思い立った時に、信越本線にご乗車いただき、日本海の雄姿を目に焼き付けていただきたいと思います。


今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。

【柳井グランドホテルのホームページへ】

posted by yg at 10:06 | Comment(0) | 日記