2018年05月23日

道央旅行記 最終回

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。今回も前回に引き続き、北海道旅行のお話を致します。

前回は新得駅からレンタサイクルを使い郊外の国道へと繰り出しました。今回はこの北海道旅行の最後、関東へと戻るべく新千歳空港へ向かいます。

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乗車するのはこちらの特急「スーパーおおぞら」です。登場から約20年が経過しましたが、運行に用いられるキハ283系気動車は未だに札幌対道東輸送の主力を担い続ける高性能な車両。しかしJR北海道の資金難による労力適正化の影響でその大きな特徴である振り子機能は使用できなくなってしまったのが残念なところです。

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振り子機能とは曲線通過時に車体を傾けることで遠心力を軽減させ、より高速で曲線を通過することが可能となる他乗り心地の向上も実現する画期的な機能です。主にJR発足から10年程の期間内に線形の悪い区間を走る特急列車の高速化を図るべく開発されました。先日引退した首都圏と信州を結ぶ「スーパーあずさ」用の車両にもこの振り子機能が搭載されています。

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しかしこの「スーパーおおぞら」の車両には振り子機能だけではなく、地盤の弱い道東地域を高速で通過できるための特殊な台車やさらなる低重心化、また‐20℃にも及ぶ超低温下でもエンジンを起動できるよう万全の耐寒設備も装備しています。まさに広大かつ酷寒の地北海道で活躍するための全てが詰まった車両です。道東方面へご用事の際にはぜひご利用いただければ幸いです。

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そして新得駅から約1時間半で南千歳駅に到着。約25年前には千歳空港駅と名乗っていた当駅で快速エアポートへ乗り換え、お隣の新千歳空港駅へ到着すれば、今回の旅も無事終了となります。北海道観光のベストシーズンである夏の時期、その楽しみ方としては少々偏っていたかもしれませんが、先日札沼線の末端区間の廃止の可能性が濃厚となってきたことで、北海道の鉄道旅の楽しみ方がまた一つ失われてしまうこととなりました。これからいよいよシーズン本番を迎えるということで、もしご都合のよろしい方は北海道で鉄道旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。皆様にも楽しんでいただければ幸いです。

それでは次回からは別の旅の模様をご紹介いたします。次回以降もどうぞよろしくお願い申し上げます。


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2018年04月03日

道央旅行記 その9

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。今回も前回に引き続き、北海道旅行のお話を致します。


前回は新得駅まで代行バスに乗車した模様をお伝えしました。今回はその新得駅で下車した後の模様をお伝えします。

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新得駅はこの通り幹線の拠点駅に相応しい威厳ある設備を持ち合わせております。現在でも全ての特急列車が停車するため列車が到着するたびに構内は賑わいますが、それ以外の時間では閑静そのものです。そしてこの駅で何をするのか…その答えは駅の売店を兼ねる観光案内所にございます。

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この新得駅ではなんとレンタサイクルを無料で利用することができます。レンタサイクル自体は地方の主要駅ではそこまで珍しいものではございませんが、利用料金が無料のレンタサイクルは私自身も未だにここ以外で見かけたことがございません。唯一残念なのは十勝地方の入口という都市からは離れた場所に所在するためになかなか通りかかる機会がないということでしょうか(笑)。ですがもしお立ち寄りの際は是非ご利用をお薦めいたします。

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レンタサイクルを借りた私は幹線道路へと向かい、歩行者のいない道路の端をどこまでも走り抜けます。幸いにもこの日の新得周辺は好天に恵まれ、大変気分よく自転車を運転することができました。

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ご覧の通り視界に入ってくるのは青い空とどこまでも真っすぐ伸びる道路のみ。いかにも夏の北海道らしい景色に自然と心が躍ります。たまに左右を見やると、これまた土地の「らしさ」を強く印象付ける牧場や長距離ドライバー向けの巨大な看板が目を引きます。まさに走ること自体が娯楽となりえる旅の楽しみ方の極致。私が求めていた答えの一つにまたしても出会うことが出来た気がしました。

今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。


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2018年02月19日

道央旅行記 その8

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。今回も前回に引き続き、北海道旅行のお話を致します。

前回は途中の東鹿越駅までの様子をご紹介しました。今回は代行バスへと乗り換え、新得駅へ向かいたいと思います。

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この区間の見どころといえば、映画「鉄道員」に登場する「幌舞駅」のモデルとなった幾寅(いくとら)駅でしょうか。残念ながら実際に映画を拝見したことはございませんが、バスの中から見る駅舎は絶妙に古びた味のある姿を見せており、冬になり駅が銀世界に包まれればたちまち映画の世界へと引き込まれることでしょう。

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ちなみに駅舎の隣には同じく撮影で使用された気動車のカットモデルが鎮座しておりました。これは実際に国鉄〜JRと使われた車両を改造したものですが、顔つきは元になったキハ40型気動車から大きく変化しています。先程札沼線で乗車した車両と同型と考えれば、元の車両からどれほど変化したのか理解しやすいかと存じます。

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次の落合駅は辺りに民家や郵便局があるだけで、基本的には終日無人駅となっています。しかし代行バス運行開始当初はこの落合駅が終着となっており、その先の新得駅まで到達する手段は用意されていませんでした。何故ならこの先に控えるのは狩勝峠。つまり十勝地方と石狩地方の境目でもあります。ですが私が乗車してきた滝川、富良野方面から十勝地方へと抜ける需要は通常ほぼ皆無に近い状態ですので、バスも運行開始後しばらくは富良野方面からの地域間輸送のみを支えていたということになります(実際は一部通行止め区間が存在していたのかもしれませんが…)。

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終点の新得駅には所要1時間弱で到着します。根室本線とは対照的に件の台風被害からいち早く復旧が実現した道東方面への大動脈、そしてこの新得駅はその道東方面への玄関口としての役割を果たしている交通の要衝でございます。そんな新得駅に降り立って一体何をするのか。それは次回以降お話ししたいと思います。

今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。


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