2017年01月04日

初めての北陸旅行記 その19

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。



再び間隔が空いてしまった上、新年を迎えても相変わらず話題は北陸旅行ばかりでございますが、今回はいよいよ目的の一つである「はくたか」に乗車いたします故、何卒ご辛抱いただければ幸いに存じます。



こちらが十日町駅に入線してまいりました「はくたか」号でございます。編成は下の写真にございますように、塗色の異なる車両の混結で運行されておりました。詳しい方には最早説明不要な情報であり、当ブログにも何度も登場している車両でございますが、一応専門的な説明を致しますと、北越急行所属の681系「スノーラビットエクスプレス」(略称「SRE」)とJR西日本所属の681系「ホワイトウィング」の混結9両編成となっております。当時の「はくたか」においては、運用の効率化を図るためにこのような混結は日常的に行われておりましたが、異なる会社の車両が併結運転を行うということは通常滅多にございません。もう見ることは叶いませんが、ここにも「はくたか」の見どころが見え隠れしておりました。



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早速乗車いたします。「はくたか」は乗車率の高い特急列車と聞いておりました故、今回は指定席を確保いたしましたが、この列車も今回の旅の目的の一つということで、指定された席に腰かけた後もしばらくは落ち着きませんでした。発車してまもなく、列車は暗闇の中へと吸い込まれてゆき、同時にまるで新幹線のような走行音を奏ではじめ、私の高揚感をさらに煽り立てます。これが日本一の特急列車の走りなのかと、その実力を五感で感じ取っていると、私の脳ミソは空腹に耐えかねたのか、私に直江津駅で購入した弁当のことを思い出させました。



今まで新幹線の車内で食事をとったことは何度もございましたが、特急列車の車内で食事をとった経験はこの時が初めてでございました。ではその記念すべき弁当の中身を皆様にご覧いただきます。



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こちらが、今回の昼食である直江津駅の「かにずし」でございます。余計な添え物を加えず、純粋に蟹と米の旨みを引き出すことを狙ったかのような、シンプルでありながら力強いお味の弁当でございました。残念ながら私の乏しい語彙力ではこの素晴らしい味わいを十分にお伝えすることは叶いませんが、機会がございましたら、是非直江津駅にてお買い求めいただきたく存じます。


直江津駅の駅弁といえば全国にその名を轟かせる「鱈めし」の存在が大きいですが、私が直江津駅で毎回のように買い求める駅弁は「鱈めし」ではございません。もちろんこの「鱈めし」も以前購入し、その素晴らしい味わいを存じておりますが、私はこちらの「鮭めし」をより好んで購入いたしております。



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ご覧のように一面に敷き詰められた鮭の切り身といくらの旨みもさることながら、それを受け止める昆布と錦糸玉子をまぶした飯も力強く、冷えた状態でしか食せないという駅弁特有のデメリットをものともしない完成度の高い一品でございます。さらにこの弁当箱はわざわざプラスチック製の簡易的な重箱を用いるという気合の入れようであり、私個人としては、北海道・森駅の「いかめし」や山形・米沢駅の「牛肉ど真ん中」にも匹敵する高い品質を誇っているものと存じます。なお、直江津駅の駅弁は北陸新幹線上越妙高駅でも購入可能でございますが、お時間に余裕がございましたら、専任の売り子の方が手渡しで販売なさっている直江津駅で購入なさることをお薦めいたします。税込みで1200円でございます。



余談ではございますが、東京〜直江津間には現在(2017年1月)直通列車が存在せず、北陸新幹線経由、ほくほく線経由どちらの場合でも最低1回の乗り継ぎが必須でございます。所要時間においては、平均すると北陸新幹線経由のほうがやや短く、そのため本当にお急ぎの方は北陸新幹線を利用なさることが多いように見受けられますが、ここに料金という指標を持ち出すと、ほくほく線経由も十分に競争力を確保できるようになります。



2017年1月現在、東京〜直江津間の料金の総額はいずれも通常期の指定席利用で、北陸新幹線経由が9520円、ほくほく線経由が8290円となっております。その差は1230円であり、これはほくほく線経由の場合に「鮭めし」を購入したとしてもまだおつりが来るということでございます。もちろん私の申し上げる「競争力」などというものは所詮一般的な利用者に対する周知度を度外視したただの妄言に過ぎませんが、こうして比較してみることで、旅をより一層楽しいものとする方法の一つをここに見出したように感じました。


ようやく「はくたか」に乗車と意気込んでおきながら話題が二転三転してしまい申し訳ございませんが、今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。


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2016年12月07日

初めての北陸旅行記 その18

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。今回も前回に引き続き、北陸旅行のお話をしていきたいと思います。


前回は十日町駅までご案内いたしました。今回は「はくたか」に乗車するまでの十日町駅のご様子をご説明いたします。



まずはこの地、新潟県十日町市についてのお話から始めさせていただきます。十日町市は、新潟県の中部、それも内陸部に位置する中規模都市でございます。ここはとにかく雪の多い地域であり、下にお示しした写真にあるように、そのすさまじさは駅前からでも容易に把握できます。また、へぎそばや野外アートの祭典「大地の芸術祭」など、様々な文化的側面を有しております。ちなみに、前回お示しした臨時列車はこの「大地の芸術祭」によるものでございます。次回開催の折には、この臨時列車乗車と合わせて「大地の芸術祭」を見学、というのも良いかもしれません。


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さて、十日町駅に話を戻しますが、ほくほく線はほぼ全線が高架線となっているため、この十日町駅も高架構造となっております。その外観は、ともすれば新幹線駅と見紛うような立派なものでございますが、接続しております飯山線ホームは地上にございます。なお、私が後日再び当駅に赴いた際に確認いたしましたが、十日町駅は今回の訪問後に駅舎の増築を行い、その際に十日町市の総合観光案内所が設けられた模様です。しかし増築を経た上でもなお売店や蕎麦屋といった店舗は残され、依然として市民や旅人たちの憩いの場となっております。



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この十日町駅は、実は私がこのようにほくほく線に特別な執着を抱くようになった原点ともいえる場所です。それは下にお示ししたほくほく線グッズの数々にまつわるお話を聞いていただければご理解いただけることと存じます。


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写真撮影を一通り終えた私は、この旅行の記念の品を買い求めるべく駅の窓口を尋ねました。そこで購入した品は前述の写真をご覧いただければご理解いただけますが、私が注目していただきたいのはその中に見受けられますボールペンや15周年記念のビニールバッグでございます。これらはわざわざおまけとしていただいたものでございますが、私はただ旅の経由地として偶然この地に降り立ち、そして偶然ほくほく線のグッズを買い求めただけの一介の好事家に過ぎません。また、時期としては「はくたか」廃止の半月前にあたり、私のような訪問者は少なからず存在したことと推測されます。それにもかかわらず、このように好意で貴重な品々をいただけたこと、ただ訪問しただけの人間を心からもてなしていただけたこと、そんな心の温かさに私は大変感激し、その日から私はほくほく線の熱狂的なファンとなりました。



すでにお気づきのことだとは存じますが、私はこの旅行記においてほくほく線の記事にこれでもかというほど時間を割いております。それはもちろんほくほく線自体がとても魅力にあふれる素晴らしい路線であることも関係しておりますが、それ以上に私自身がこの件によってほくほく線と、これを運営しております北越急行に大変感銘をうけたということがその理由の大部分を占めております。その結果を「特別な執着」などと表現することが果たして正しいのかどうかは分かりませんが、私がほくほく線をこよなく愛している、その事実だけはご理解いただけることと存じます。



こうして、北越急行職員様のご厚意に感激し、上機嫌で再びホームに上がった私は、ほどなくして滑りこんできた「はくたか」に乗車いたしました。ここからはいよいよ日本最速の160km/hを体感することとなります。その模様に関しては次回お話しいたします。


今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。

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2016年11月27日

初めての北陸旅行記 その17

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。今回も前回に引き続き、北陸旅行のお話をしていきたいと思います。


前回はまつだい駅までの様子をご説明いたしました。今回は十日町駅までのご様子をお話しいたします。



まず到着したまつだい駅のお話ですが、ここは前回の鍋立山(なべたちやま)トンネル同様、ほくほく線を語る上で欠かすことのできない施設です。ほくほく線の冬場の定期運行の礎である除雪車をはじめとした保線車両が眠る松代工務区や、地元の有志によって作られたミニチュアの「はくたか」モニュメントの存在、そしてなによりこの地は「ほくほく線発祥の地」でございます(下にお示しいたしましたものが、まつだい駅に併設された道の駅に鎮座する「はくたか」モニュメントでございます)。


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その昔、豪雪地帯であるが故に鉄道が必要であると認識した当時の松代村の住人たちが、鉄道敷設を強く望むようになったことから、当地の鉄道の歴史は始まったそうです。それを記念した石碑が、このまつだい駅前に設置されております。さらに今年、ほくほく線に特急「はくたか」が18年間走り続けていた功績を讃えることを目的として、「はくたか」に使用されていた681系電車を模した石像が追加されました。こちらはほくほく線列車の車内からもはっきり拝むことができます。なお、こちらの石像は前述のモニュメントとは別物でございます。




残念ながら私はこの石像が完成して以降当地に降り立っておりません故、その写真はまだご用意できかねますが、北越急行のホームページには、この石像の写真が掲載されております。私も拝見しましたが、実物のイメージを損なうことなくデフォルメがなされており、大変素晴らしい出来となっております。是非皆様にもご覧いただきたく存じます。そして、ご来訪の際には下のような臨時列車を利用するというのもまた一興でございます。運行情報に関しましてはJR東日本のホームページをご参照下さいませ。


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ほくほく線の歴史が詰め込まれたような、そんなまつだい駅を後にした列車は、再び長大トンネルの暗闇の中へ飛び込んでゆきます。相変わらずの110km/h近い高速で山中を弾丸のように貫いてまいりますが、突如列車は減速を始め、トンネル内で停車してしまいました。とはいえ故障や事故ではなく、ほくほく線を知る者にはお約束のイベントの一つでございます。



ほくほく線内の行き違い(専門用語では「交換」と称します)可能駅は犀潟(さいがた)、くびき、虫川大杉、まつだい、十日町、六日町の6駅でございますが、何度も申し上げておりますように、ほくほく線には「はくたか」の運行を妨げないための様々な設備が存在します。それは交換設備に関しても同様であり、それがこの6駅以外に設けられた、儀明(ぎみょう)、薬師峠(やくしとうげ)、赤倉(あかくら)の3つの信号場でございます。信号場とは乗客の乗降以外を目的として分岐器や交換設備を有する施設のことを指しますが、ほくほく線の場合はこれら3つが全てトンネル内に設置されております。これがほくほく線の信号場の特殊たる所以であり、その結果前述のように何もないトンネル内で突如停車することとなったのでございます。



列車内でしばらく耳を澄ましておりますと、徐々に暗闇の先から轟音が迫ってくるのを感じます。それはあっという間に眼前まで到達し、光の矢のごとく一瞬で走り去ってゆきました。残念ながら写真の撮影には失敗してしまいましたが、インターネット上にはこの通過の様子を記録したものが散見されます。最早通例となりつつありますが、今回もご興味を抱いていただいた方には、動画サイトなどでの検索をお願い申し上げます。



束の間の「はくたか」との邂逅を終えた私は、再び走り出した列車に揺られ一路十日町駅を目指しますが、5分前後で突然暗闇から解放され、車窓に信濃川の雄大な姿を拝みつつ十日町駅到着放送を聞くこととなります。十日町駅前後にはほくほく線内では急な曲線が存在するほか、停車列車は全て分岐器の分岐側を通過しなければならないため、他駅より若干早めに減速を始めます。そしてまもなく列車は停車し、私は再び寒空に体を放り出しました。もちろん直後に写真撮影を開始いたしましたが、さほど時間を置かず発車した列車が去りゆくと共にそれは唐突に終わりを告げました。そのうちの1枚をこちらでお示ししつつ、今回のお話を締めくくらせていただきます。


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今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。


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