2017年02月19日

初めての北陸旅行記 その20

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。今回も前回に引き続き、北陸旅行のお話をしていきたいと思います。


拙い文章しか書けないくせに更新が遅れてばかりでお恥ずかしい限りでございますが、今回は前回乗車いたしました「はくたか」でのひとときを楽しみつつ、直江津駅へと参ります。


前回ご紹介いたしました弁当を頂いている間も、「はくたか」は疾走を続けておりました。いくつもの長大トンネルを高速で貫くその姿を見ていると、まるで私にその実力を見せつけているかのようにも感じられます。響いてくるのは高速路線特有の固い走行音のみ、そして車窓に目を向ければいつまでも続く暗闇ばかりですが、だからと言ってつまらないというわけではございません。むしろ、暗闇続きだからこそ、まれに垣間見える地上区間の明かりの流れる速さに「はくたか」の実力の高さを実感することができるため、この暗闇は必要不可欠なのです。



十日町駅を発車後30分弱が経過いたしますと、急に車窓が明るくなり、車掌様からトンネル区間終了と携帯電話使用可能の旨が伝えられます。もちろんこれは、以前にも申し上げたくびき〜犀潟(さいがた)間に広がる田園地帯を通過中であるということであり、ほくほく線内でも数少ない地上での160km/h許容区間ということで、直江津駅到着前の最後の高速走行を心ゆくまで堪能いたしました。



田園地帯が車窓から消えると同時に列車は減速し、犀潟駅構内へと入ってまいります。ここまで来てしまえば、もう直江津駅はすぐそこです。10分足らずで直江津駅へと到着いたしました。ここからはいよいよ北陸本線へと入線いたします。



ここでまた余談を失礼いたしますが、直江津駅停車中にふと外を見ますと、なにやら見覚えのある列車が視界に飛び込んでまいりました。下にその写真をお示しいたしますが、突然の出来事に驚いてしまい記録写真としても通用しないものとなってしまいました。


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写真があまりにもひどいため断定はできませんが、おそらくは「はくたか」や「北越」と共に廃止されてしまった普通列車(一部快速列車)「妙高」の運用に入っていた189系特急型電車、しかも国鉄色の6両編成でございます。旧信越本線の長野〜直江津間を結び、特急列車の消滅した同区間の輸送に長年貢献してきた名列車の一つでございますが、同区間の新潟県側がえちごトキめき鉄道、長野県側がしなの鉄道と管轄が分かれてしまったため、残念ながら廃止されてしまいました。



「はくたか」「北越」と共に廃止された列車はこれだけではございません。485系特急型電車を使用して旧信越本線の新井駅(現在はえちごトキめき鉄道妙高はねうまライン所属駅)から直江津駅、長岡駅などを経由して新潟駅まで走っていた快速「くびき野」もその一つでございます。同列車は快速を名乗りながら停車駅も特急列車と大差なく、「北越」を補完する存在として、また新潟県内を快適かつ迅速に移動できる列車として利用者から人気と信頼を得ておりました。


しかしながら485系電車の老朽化もあり、現在(2017年2月)は愛称が消滅し、停車駅も増えてしまった上、車両も下のような115系「近郊型」電車での運行となってしまいました。ファンとしての目線で語れば、急速に縮小が進む新潟の115系の最後の花形運用がこのような形で誕生したことは喜ばしいことではありますが、日常利用していらっしゃる方々にとっては、様々な面である種の「サービスダウン」となってしまったこの快速列車の誕生を歓迎できない部分もあるのかもしれません。とはいえ、東西に長い新潟県内を移動する上でこの快速列車が貴重な存在であることに変わりはありませんので、少しでも長く走り続けてほしいと願っております。


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実はこの記事の大部分を執筆いたしましたのは2017年1月のことでございますが、私がもたついている間にJR各社のダイヤ改正情報が発表され、同時に大変悲しい知らせがまた一つ入ってまいりました。前述の「くびき野」の後継である新井行き快速列車と共に信越本線の輸送に貢献し、なおかつ485系最後の定期運用(実際は毎日運行の臨時列車)であった通称「糸魚川快速」の廃止でございます。当ブログの大多数を占めているであろう好事家の皆様方は既にご存知のこととお見受けしますが、この北陸旅行記を始めるにあたり、目的の一つである「北越」亡き後の名残としてご紹介させていただいた経緯もございます故、別れを惜しまずにはいられません。


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この列車の廃止と共に、その運用車両である485系3000番台も廃車となります。来る3月にはその歴史の最後を飾る団体臨時列車の運行も予定されているとのことですので(既に予約受付終了)、ご都合がよろしい方は是非こちらの列車の雄姿をご覧いただければと存じます。もちろん残り半月とはいえ、新潟〜糸魚川間を毎日1往復する運用も健在でございますため、惜別乗車であればそちらをお薦めいたします。


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今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。

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2017年01月04日

初めての北陸旅行記 その19

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。



再び間隔が空いてしまった上、新年を迎えても相変わらず話題は北陸旅行ばかりでございますが、今回はいよいよ目的の一つである「はくたか」に乗車いたします故、何卒ご辛抱いただければ幸いに存じます。



こちらが十日町駅に入線してまいりました「はくたか」号でございます。編成は下の写真にございますように、塗色の異なる車両の混結で運行されておりました。詳しい方には最早説明不要な情報であり、当ブログにも何度も登場している車両でございますが、一応専門的な説明を致しますと、北越急行所属の681系「スノーラビットエクスプレス」(略称「SRE」)とJR西日本所属の681系「ホワイトウィング」の混結9両編成となっております。当時の「はくたか」においては、運用の効率化を図るためにこのような混結は日常的に行われておりましたが、異なる会社の車両が併結運転を行うということは通常滅多にございません。もう見ることは叶いませんが、ここにも「はくたか」の見どころが見え隠れしておりました。



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早速乗車いたします。「はくたか」は乗車率の高い特急列車と聞いておりました故、今回は指定席を確保いたしましたが、この列車も今回の旅の目的の一つということで、指定された席に腰かけた後もしばらくは落ち着きませんでした。発車してまもなく、列車は暗闇の中へと吸い込まれてゆき、同時にまるで新幹線のような走行音を奏ではじめ、私の高揚感をさらに煽り立てます。これが日本一の特急列車の走りなのかと、その実力を五感で感じ取っていると、私の脳ミソは空腹に耐えかねたのか、私に直江津駅で購入した弁当のことを思い出させました。



今まで新幹線の車内で食事をとったことは何度もございましたが、特急列車の車内で食事をとった経験はこの時が初めてでございました。ではその記念すべき弁当の中身を皆様にご覧いただきます。



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こちらが、今回の昼食である直江津駅の「かにずし」でございます。余計な添え物を加えず、純粋に蟹と米の旨みを引き出すことを狙ったかのような、シンプルでありながら力強いお味の弁当でございました。残念ながら私の乏しい語彙力ではこの素晴らしい味わいを十分にお伝えすることは叶いませんが、機会がございましたら、是非直江津駅にてお買い求めいただきたく存じます。


直江津駅の駅弁といえば全国にその名を轟かせる「鱈めし」の存在が大きいですが、私が直江津駅で毎回のように買い求める駅弁は「鱈めし」ではございません。もちろんこの「鱈めし」も以前購入し、その素晴らしい味わいを存じておりますが、私はこちらの「鮭めし」をより好んで購入いたしております。



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ご覧のように一面に敷き詰められた鮭の切り身といくらの旨みもさることながら、それを受け止める昆布と錦糸玉子をまぶした飯も力強く、冷えた状態でしか食せないという駅弁特有のデメリットをものともしない完成度の高い一品でございます。さらにこの弁当箱はわざわざプラスチック製の簡易的な重箱を用いるという気合の入れようであり、私個人としては、北海道・森駅の「いかめし」や山形・米沢駅の「牛肉ど真ん中」にも匹敵する高い品質を誇っているものと存じます。なお、直江津駅の駅弁は北陸新幹線上越妙高駅でも購入可能でございますが、お時間に余裕がございましたら、専任の売り子の方が手渡しで販売なさっている直江津駅で購入なさることをお薦めいたします。税込みで1200円でございます。



余談ではございますが、東京〜直江津間には現在(2017年1月)直通列車が存在せず、北陸新幹線経由、ほくほく線経由どちらの場合でも最低1回の乗り継ぎが必須でございます。所要時間においては、平均すると北陸新幹線経由のほうがやや短く、そのため本当にお急ぎの方は北陸新幹線を利用なさることが多いように見受けられますが、ここに料金という指標を持ち出すと、ほくほく線経由も十分に競争力を確保できるようになります。



2017年1月現在、東京〜直江津間の料金の総額はいずれも通常期の指定席利用で、北陸新幹線経由が9520円、ほくほく線経由が8290円となっております。その差は1230円であり、これはほくほく線経由の場合に「鮭めし」を購入したとしてもまだおつりが来るということでございます。もちろん私の申し上げる「競争力」などというものは所詮一般的な利用者に対する周知度を度外視したただの妄言に過ぎませんが、こうして比較してみることで、旅をより一層楽しいものとする方法の一つをここに見出したように感じました。


ようやく「はくたか」に乗車と意気込んでおきながら話題が二転三転してしまい申し訳ございませんが、今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。


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2016年12月07日

初めての北陸旅行記 その18

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。今回も前回に引き続き、北陸旅行のお話をしていきたいと思います。


前回は十日町駅までご案内いたしました。今回は「はくたか」に乗車するまでの十日町駅のご様子をご説明いたします。



まずはこの地、新潟県十日町市についてのお話から始めさせていただきます。十日町市は、新潟県の中部、それも内陸部に位置する中規模都市でございます。ここはとにかく雪の多い地域であり、下にお示しした写真にあるように、そのすさまじさは駅前からでも容易に把握できます。また、へぎそばや野外アートの祭典「大地の芸術祭」など、様々な文化的側面を有しております。ちなみに、前回お示しした臨時列車はこの「大地の芸術祭」によるものでございます。次回開催の折には、この臨時列車乗車と合わせて「大地の芸術祭」を見学、というのも良いかもしれません。


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さて、十日町駅に話を戻しますが、ほくほく線はほぼ全線が高架線となっているため、この十日町駅も高架構造となっております。その外観は、ともすれば新幹線駅と見紛うような立派なものでございますが、接続しております飯山線ホームは地上にございます。なお、私が後日再び当駅に赴いた際に確認いたしましたが、十日町駅は今回の訪問後に駅舎の増築を行い、その際に十日町市の総合観光案内所が設けられた模様です。しかし増築を経た上でもなお売店や蕎麦屋といった店舗は残され、依然として市民や旅人たちの憩いの場となっております。



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この十日町駅は、実は私がこのようにほくほく線に特別な執着を抱くようになった原点ともいえる場所です。それは下にお示ししたほくほく線グッズの数々にまつわるお話を聞いていただければご理解いただけることと存じます。


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写真撮影を一通り終えた私は、この旅行の記念の品を買い求めるべく駅の窓口を尋ねました。そこで購入した品は前述の写真をご覧いただければご理解いただけますが、私が注目していただきたいのはその中に見受けられますボールペンや15周年記念のビニールバッグでございます。これらはわざわざおまけとしていただいたものでございますが、私はただ旅の経由地として偶然この地に降り立ち、そして偶然ほくほく線のグッズを買い求めただけの一介の好事家に過ぎません。また、時期としては「はくたか」廃止の半月前にあたり、私のような訪問者は少なからず存在したことと推測されます。それにもかかわらず、このように好意で貴重な品々をいただけたこと、ただ訪問しただけの人間を心からもてなしていただけたこと、そんな心の温かさに私は大変感激し、その日から私はほくほく線の熱狂的なファンとなりました。



すでにお気づきのことだとは存じますが、私はこの旅行記においてほくほく線の記事にこれでもかというほど時間を割いております。それはもちろんほくほく線自体がとても魅力にあふれる素晴らしい路線であることも関係しておりますが、それ以上に私自身がこの件によってほくほく線と、これを運営しております北越急行に大変感銘をうけたということがその理由の大部分を占めております。その結果を「特別な執着」などと表現することが果たして正しいのかどうかは分かりませんが、私がほくほく線をこよなく愛している、その事実だけはご理解いただけることと存じます。



こうして、北越急行職員様のご厚意に感激し、上機嫌で再びホームに上がった私は、ほどなくして滑りこんできた「はくたか」に乗車いたしました。ここからはいよいよ日本最速の160km/hを体感することとなります。その模様に関しては次回お話しいたします。


今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。

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