2019年01月31日

名勝探訪記 その4

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。今回も前回に引き続き、旅先での見どころをご紹介します。

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今回は関東圏から程近い群馬県の碓氷峠(うすいとうげ)から「アプトの道」をご紹介します。この碓氷峠といえばJR線で最も急角度であった勾配を擁することで大変有名です。路線としては1997年の北陸新幹線長野暫定開業と引き換えに廃線となった信越本線横川(よこかわ)〜軽井沢間が該当し、専用の機関車を用いなければならないため運行上でも屈指の難所でございました。

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そんな重要な歴史を持つ線路を野晒しにはできないと遊歩道として整備されたのがアプトの道です。「アプト(式)」とは車両が急勾配を登るために歯車をラックに嚙み合わせることで推進力を増強する方法のことで、碓氷峠では1963年までこの方法が用いられました。以降廃止まで補助機関車以外は通常と同様の方式で運行されましたが、その特徴ある運行システムは横川駅近くの“碓氷峠鉄道文化むら”にて実物を交え深く知ることができます。

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アプトの道は一部を除き、廃線となった区間に沿って続いていきます。傷みはあるものの信号機や標識も残され、さらには実際に使われていたトンネルを通る区間もあり、鉄道がこの地に存在したことを雄弁に語りかけてきます。またレンガ造りの建物が目を引く丸山変電所跡や山中の静かな雰囲気が心地よい碓氷湖など、定期的に見どころが現れ退屈しないのもアプトの道の特徴と言えます。

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中でも私のおすすめはこの「峠の湯」です。起点である横川駅から約3km歩いたところで見えてくる日帰り入浴施設ですが、歩いた後に天然温泉で疲れを癒すひとときの心地よさは筆舌に尽くしがたいものです。もちろん食事や休憩の場としても使うことができ、当地観光の拠点として是非お立ち寄りいただきたい場所です。

今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。


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2019年01月23日

名勝探訪記 その3

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。今回も前回に引き続き、旅先での見どころをご紹介します。

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今回は北陸から離れ長野県木曽地方のご紹介です。この奈良井地区は鉄道が開通する以前から宿場町として栄え、決して全国的な知名度があるわけではありませんが、知る人ぞ知る木曽路観光の拠点として現在もその街並みが残されています。

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奈良井宿はJR中央本線(中央西線)の奈良井駅から徒歩2分の至近距離にあります。時折名古屋からの特急「しなの」が轟音と共に走り去っていきますが、停車するわけではないので特急で当地に降り立つことはできません。一方観光バスで当地を訪れたいという需要は根強く、私が訪問した時期は冬前の閑散期にもかかわらず訪日外国人を乗せた大型バスが宿場街外れの駐車場に腰を下ろし、線路際を通りかかった際には踏切の前で撮影してくれと声をかけられることさえありました。

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そして街並み。静粛な雰囲気と共に綺麗に保存された外観が街歩きへの意欲を掻き立てます。当地の名物であるそばを頂ける飲食店や木曽の工芸文化として栄えた漆器を取り扱う店舗も点在しており、決まった見どころを順番に辿るよりも気の向くままに街並みを歩いていく方がより楽しめるかと思います。

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また自分の興味を惹きつける対象を好きなように撮影できるのもこうした街歩きの楽しみ方の一つです。歩きながらいろいろなところに目を配ると思わぬ発見が至るところに見受けられます。その一例が上にお示しした古いガシャポンの機械です。現在22歳の私もこの機械のことは記憶の彼方にうっすらと残るだけですが、こうして店先で古い時代を今に伝えるこの姿に私は思わずシャッターを切ってしまいました。既にかなり色褪せてはいますが、時代の生き証人としてこれからも当地で永らえてほしいと思います。

今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。


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2019年01月16日

名勝探訪記 その2

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。長らくお待たせしてしまい申し訳ございません。今回も前回に引き続き、単発にて魅力的な場所をご紹介します。

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今回ご紹介するのは道の駅「マリンドリーム能生(のう)」です。“能生”とは新潟県糸魚川市に所在する地域ですが、ここの特徴はなんといっても紅ズワイガニでございます。地元能生漁港にて水揚げされた新鮮な紅ズワイガニをその場で頂くことができます。またカニを買ってその場で発送手続きを行うことも可能。対面販売を実施しているため運が良ければおまけしてもらえることもあります。

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また年に数回開かれるイベントでは浜汁の提供やあんこう祭りなど、賑やかで楽しいものが数多く企画されております。またこの能生一帯は海水浴でも名が知られているため、夏場になると多くの行楽客で賑わい、このマリンドリーム能生でもいつも以上に活気が満ちることとなります。

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他にも様々な楽しみ方がございますが、私の一番のおすすめはレンタサイクルを使った自転車旅です。このマリンドリーム能生の窓口で借りることができ、走り出すとそのまま隣接する久比岐自転車道へと繰り出すことができます。この久比岐自転車道はすぐ近くを通る北陸本線(現在はえちごトキめき鉄道日本海ひすいライン)の旧線跡を活用したもので、とても走りやすく景色にも恵まれた素晴らしい自転車道となっております。

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特に夏の真っ盛りの時期に一番楽しむことができます。道中に複数存在するトンネルを駆け抜けると空気の清涼感が心地よく、また波が穏やかな日本海の澄んだ眺望も鬱陶しい酷暑を忘れさせてくれます。貸出時間も朝から夕方までの長い時間で確保されておりますので自分のペースで走ることができます。マリンドリーム能生にお立ち寄りの際は是非併せて自転車旅をお楽しみいただければ幸いです。


今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。

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