今回は舞台を再び北陸に戻し、富山県氷見(ひみ)市から高岡(たかおか)市にかけてのレンタサイクル旅をご紹介します。この一帯では氷見駅、道の駅氷見(ひみ番屋街)、雨晴(あまはらし)駅の3か所で借りることができ、その貸出場所相互での乗り捨てが可能となっております。これは基本的に借りた場所へ返却することが原則であるレンタサイクルとしては特殊な業態であり、このシステムによって旅の楽しみが大きく広がることになります。
私が訪問した際は道の駅氷見から富山屈指の景勝地である雨晴海岸に向かって走りました。この海岸沿いのルートは「富山湾岸サイクリングコース」という自転車道の一部として選定されており、ほぼ全区間を通して快適に自転車旅を楽しめる設備が整っています。もしご自身で自転車を持ち込むことさえできれば、この氷見市一帯だけでなく富山湾岸サイクリングコースの全区間をお楽しみいただけるかもしれません。なお反対側の終端までは新潟との県境に近い朝日町まで約80kmございます。
この区間の見どころといえばやはり眼前に迫る富山湾の景色です。しかしただ見えるだけではなく、その向こうに立山連峰の望むことができるのが最大の特徴でございます。実は海の向こうにここまで高い山々を見ることができる場所は世界で見ても例が少なく、富山が誇る素晴らしい景勝地であることがこの事実からも伺えます。しかし立山連峰をはっきりと拝めるほどの好天に恵まれることは少なく、訪問したときに見えるかどうかは運次第となってしまうのが少し残念です。私も挑戦してみましたが、ご覧の通り霞んでしまいはっきりとは見えませんでした…。
ただ仮に立山連峰が見えなかったとしても、波のおだやかな富山湾の景色は見ていてとても楽しいです。冬場は雪も降るため自転車を借りることはできませんが、暖かくなってきた時期に是非自転車旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。
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