今回ご紹介するのは開業から早10年が経過し、先日リニューアルも完了した埼玉県の鉄道博物館です。こちらは各種メディアの報道でも幾度となく名前が挙がるためご存知の方も多いとは思いますが、今回は約10年ぶりに再訪した際に発見した見どころを紹介させていただきます。
まず館内に入って目に飛び込んできたのは10年前からこの場所の象徴であり続ける転車台と国鉄の名車たちです。目の前で眺めることはもちろん、こうして上から見下ろすこともできます。また単に車両を展示しているだけではなく、当時の駅風景を想起させる凝った装飾も魅力的です。定期的に展示車両も変化しておりますので、足を運んだ際は毎回ご覧になるのがよろしいかと思います。
お次はレストラン“日本食堂”です。こちらも同じく国鉄時代の列車旅の華として隆盛を誇った食堂車の姿を今に伝える数少ない“資料”として貴重な存在です。
真白いクロスに洒落たデザインのメニューがよく映えます。しかしこのクロスはビニール製であり、食堂車の持つ雰囲気を壊さぬよう配慮しつつ実用性も兼ね備えております。
今回注文したのは食堂車の定番メニューであるビーフカレーでございます。ライスとルーが別に盛られたいつもより上品なカレーライスは、私が実感することのできなかった時代を脳裏に描き出してくれました。決してお値段は安くはないのですが、当時をご存知の方もそうでない方も味わっていただく価値のある逸品であると私は考えます。
今回はここまでです。次回は新館の展示車両を中心にご紹介します。
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