2019年05月23日

名勝探訪記 その8

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。今回は観光名所ではないのですが、他に例を見ない珍しい駅を紹介させていただきます。

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こちらの土合(どあい)駅は群馬県の北端に位置し、お隣新潟県との県境にまたがる谷川岳への玄関口として登山家に広く名の知れた駅です。

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こちらは東京方面のホーム。こうして見るとよくある雪深い小駅のホームにしか見えませんが、反対の新潟方面のホームは地下70mに設置されており、その高低差は81mにも及びます。そして新潟方面のホームと改札口や東京方面のホームを結ぶ通路は486段の階段しか存在せず、この類を見ない構造から「日本一のモグラ駅」とも呼ばれております。

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朝一番の高崎行き普通列車に乗って東京から群馬県へ向かうと、ちょうど土合駅の新潟方面始発列車に乗り継ぐことができます。到着時刻は8時半くらいですが、ご覧の通り降り立っていきなり延々と続く階段が出迎えてくれます。当初はエスカレーター建設の想定もあり、実際に階段の隣にはそれらしき用地も確保されているのですが、利用者が少ないために現在まで建設は見送られ続けてまいりました。

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しかし冒頭にも申し上げた通りこの駅はメインではなくとも谷川岳の玄関口という顔もあり、「この486段で疲れてしまう人はそもそも門前払い」という見方から谷川岳に挑む前のウォーミングアップとして捉えられてもいるようです。なお一定間隔でベンチも設けられているため、出口に到達する前に疲れてしまったという場合でも休憩を挟みながら出ることは可能です。

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他にもこの区間には面白い見どころがたくさんございますので、順次皆様にご紹介させていただきたいと思います。なお群馬県側の主要駅である水上駅と新潟県側の主要駅である越後湯沢駅を結ぶ列車はかなり本数が少なくなっておりますので、ご来訪の際は事前に計画を立てることをお勧めします。

今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。


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posted by yg at 14:30 | Comment(0) | 日記