2020年03月17日

ダイヤ改正で変わったこと

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始です。

しばらく間が空いてしまい申し訳ございません。ただその間にも当ホテルホームページにて鉄道関連の記事を書かせていただいておりました。ご紹介までにリンクだけ貼らせていただきます。

実体験ニュースレターVOL110(2020年1月17日発行)
https://www.yg-hotel.co.jp/newsletter/turi_vol110/index.html

実体験ニュースレターVOL108(2019年8月23日発行)
https://www.yg-hotel.co.jp/newsletter/turi_vol108/index.html


今回は去る3月14日(土)に実施されたダイヤ改正についてのお話です。

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今回の改正の目玉といえば、やはり山手線の新駅「高輪ゲートウェイ」だと思います。例のウイルスの影響であまり大々的な式典等は行われずひっそりとした開業でしたが、品川地区再開発の象徴としてこれから大きく利便性が向上していくはずです。

余談ですが、実は高輪ゲートウェイ駅の正式な所属路線は「東海道本線」だったりします。これは山手線が東京〜品川間で並走する東海道本線の実質的な「各駅停車」を担っているためであり、案内名称は山手線でも書類上は東海道本線のルートを間借りして駅を設け、列車が走っているという扱いを受けています。

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同じように山手線の東京〜田端間は書類上「東北本線」の一部ということになっています。先程と同じように、東北本線のルート上に駅を設け、列車を走らせているという扱いです。

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しかし今回のダイヤ改正で最も注目すべき出来事は他にあります。2011年の東日本大震災以降一部区間で不通が続いていたJR常磐線がこの改正で全線復旧を果たしました。元々の線路は被害が大きく修復が難しい箇所もあったのですが、別の場所に新線を付け替えることでより安全に列車を運行できる体制が整いました。

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この常磐線は元々東京と仙台を茨城、福島両県の沿岸部に沿って結ぶ路線です。現在では東京〜仙台を最短距離で結ぶ手段として新幹線が絶対的な地位を築いていますが、実は9年前に被災するその日まで上野(東京)〜仙台をロングランで結ぶ特急列車が存在していました。
実はこの度の改正でそのロングラン特急列車が復活を果たしました。現在では上の写真に示した当時の特急車両も転用され、常磐線の線路を走ることはなくなりましたが、9年越しの悲願を果たした現在の車両(2枚上の写真)と上野駅で肩を並べる光景は感動させるものがあります。

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常磐線というインフラの一つが元の形を取り戻し、さらに東京へ直通できる特急列車まで復活したという事実は、単に鉄道ファンとして喜ばしいだけではなく、あの震災から着実に復興を進めてきた長い道のりが実を結んだという非常に大きな意義を伴っていると私は考えております。そう簡単に乗りに行くことはできませんが、もし機会があれば私も復活した常磐線に乗車してみたいと思います。

今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。

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posted by yg at 10:50 | Comment(0) | 日記