2020年12月23日

「鉄道おもちゃ遊び放題」宿泊プラン 遊び方の極意 その2

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始です。今回も「鉄道おもちゃ遊び放題」宿泊プランのお話です。

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前回は「長編成」というテーマでプラレールの遊び方をご紹介しました。第2回のテーマは「駅」です。

プラレールの歴史は長く、発売から60年以上もの年月を刻んでいます。その歴史の中で、鉄道駅を模した商品も数多く発売されてきました。単純に列車を停めるだけのものから、音が出るもの、高架や地下のホームを再現したもの、踏切と連動しているものなど、どれも子供の想像力と好奇心を存分に刺激してくれます。

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しかし前回も申し上げたように、年を重ねていくと「もっと本物に近づけたい!」という欲が出てきます。多彩なギミックを搭載した駅はとても楽しいのですが、反面「駅」としての機能は限定されていることが多く、停車させることはできてもホームの長さが足りないことがほとんどなのです。

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プラレールは大多数が3両編成で販売されています。この3両編成を無理なくホームに収めるには直線レール2本分の長さが必要となります。さらに編成を長くするなら、それに合わせてホームも長くしたいところですが、こうしたとき継ぎ足すならやはりシンプルなものが一番です。

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そこで、私はプラレールの駅としては最もオーソドックスな「プラキッズ駅セット」を少しずつ買い集めてきました。これは「プラキッズ」という小さな人形以外はホームと車両のストッパーしか付いていませんが、シンプル故にいくらでもホームを伸ばすことができます。加えてレギュラー商品で入手もしやすいため、安く売っているのを見つけては買い足してきました。

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気づけば新幹線のような長い編成でもすっぽりと収まるくらいの長いホームが完成していました。やはり無理なく余裕を持って停車できると本物らしさがぐっと増し、線路を組んだときにレイアウトの要として見栄えもよくなります。本プランのお客様には遊びやすくするために敢えて6両分程度の駅を貸し出すようにしていますが、もう少し長くしたいというご要望がございましたらご予約時にお申し付けください。

今回のテーマはここまでです。次回は別のテーマをご紹介します。

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2020年12月18日

「鉄道おもちゃ遊び放題」宿泊プラン 遊び方の極意 その1

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始です。今回は私にとって大きな転機となった「鉄道おもちゃ遊び放題」宿泊プランのお話です。

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本プランは2020年8月より販売を開始しました。密を避け、家族だけで楽しめることが好評を頂き、新聞・テレビ・ラジオで大きく取り上げていただきました。中には大人だけで利用させてほしいという方や、お子様は女の子だけというご家庭もあり、私が約20年大切に集めてきたプラレールを多くの方に楽しんでいただけることに本当に感謝しております。

一方で「もっと変わった遊び方をやってみたい!」というお声も度々頂きました。本プランは電車の形式が分かるお子様も、とにかく走るところがいっぱい見たいというお子様も両方楽しめるスタイルですが、私も小学生の頃そうだったように、遊び方にこだわりたいときが必ずやってきます。今回はそんな声にお応えして、プラレールの遊び方の極意を数回にわたってご紹介したいと思います。

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第1回のテーマは「長編成」です。言いたいことは単純明快、「本物みたいに長い電車を走らせたい!」という夢を叶えることです。

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長編成と聞いて真っ先に思い浮かぶのは新幹線が多いと思います。300km/hで走り抜ける新幹線はいつになっても子供たちの憧れです。もちろん私も同じでした。20年かかってしまいましたが、一部の新幹線は本物通りの編成を組むことができるようになりました。

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例えば「はやぶさ」と「こまち」。実車と同じように連結させることができるため、プラレールに慣れ始めたくらいのお子様がよく借りていきます。

ですがせっかく長い編成を貸し出しても、線路のつなげ方を間違えてしまえば快適に走らせることはできません。意外と知られていないことですが、長編成を楽しむなら一番気を使うべきは線路なのです。

例えば、皆様は脚立や長机など長いものを2人で運んだ経験はありますでしょうか?長いものを持って歩くと、曲がり角で引っ掛からないように大きく回り込んで運ばなければなりません。

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実はプラレールも同じことが言えます。プラレールの線路は基本どの車両でも走れますが、編成が長い場合カーブと坂道やポイントを直結させたときに脱線しやすくなってしまうのです。

つまりカーブを通るときは環境を整えようということです。線路を好きなだけ繋ぐことも良いですが、せっかく長編成を楽しむなら脱線しないようにして快適に走らせたいと思うのが常です。もし長編成のプラレールを楽しみたいというご希望がございましたら、ご予約時に是非お申し付けください。

今回のテーマはここまでです。次回は別のテーマをご紹介します。


【追伸】「鉄道おもちゃ遊び放題」宿泊プランの詳細は柳井グランドホテル公式ホームページにてご紹介しております。こちらをご覧ください。

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2020年12月16日

サンライズ瀬戸号乗車録A

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始です。今回は前回に引き続き、「サンライズ瀬戸」号に乗車した時のお話です。

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サンライズ号は実は2階建て車両です。通路を上手く配置し、少しでも定員を多くしようという努力が垣間見えます。

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昔は寝台車といえば真ん中もしくは車両の片側に通路を設け、寝台は上にあるようにベッドがカーテンで仕切られた2段式か3段式というスタイルでした。まだ客車スタイルが主流だった時代も個室車は多く生まれましたが、元々個室でない車両を個室に改造したため2階建てにはできません。サンライズ号の2階建て構造は時代の流れ、そして最初から個室として作られたために生まれたものといえます。

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ちなみに私が今回利用したのは車端部にある平屋の部屋でしたが、ベッドが上下合わせて2つあるタイプの車両でした。1人での利用でも料金は変わりませんが、サンライズ号には2人利用にも対応した個室が一部存在します。たまたまそういう部屋が予約できただけでしたが、部屋数は少ないためとてもラッキーでした。

21時30分頃、いよいよ「サンライズ瀬戸」号が走り始めました。30分もしないうちに瀬戸大橋を再び渡ります。私が乗っている東京行き列車では暗くてよく見えませんが、高松行きの列車では瀬戸内の朝を特等席で眺めることができます。今回はそれが叶いませんが、次回乗るときの楽しみにしたいと思います。

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橋を渡りきってすぐに児島(こじま)駅へ停車します(別日撮影)。ここからは本州に入り、陸続きの線路を東京まで走ります。

ちなみにこの児島駅でJR四国からJR西日本へ管轄が切り替わります。さらに滋賀県の米原(まいばら)駅でJR東海へ、静岡県の熱海駅でJR東日本へ管轄が変わりますので、合計4社の手によって「サンライズ瀬戸」号は運行されています。JRを4社もまたいで運行される列車は現在「サンライズ瀬戸」号が唯一です。寝ていると全く気づきませんが、分かる人には分かる見どころの一つといえます。

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高松駅から50分ほどで岡山駅に到着です。ここでは出雲市から来る「サンライズ出雲」号との併合作業が控えています。

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停車時間が長いためこれを見るために車外へ出てくる人も結構います。作業中は皆口を開かずに見つめていますが、これも1日1往復という希少さ故かもしれません。

岡山を出ると姫路、三ノ宮、大阪と停まり、主に夜行バスと同様の深夜需要を拾っていきます。夜行バスとは違い横になれることが最大のメリットですので、大勢ではないですが乗客は確実にいるようです。

この後京都あたりで寝てしまい、目覚めると横浜付近を走行中でした。まだラッシュ時間帯には早いですが、やはり夜行列車で迎える朝は特別な気分になります。できればゆっくりと余韻を味わいたいところですが、横浜の次は終点東京です。慌ただしく身支度を整え、東京駅に到着しました。

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7時を過ぎれば少しラッシュの喧騒が近づいた気がします。このサンライズ号も車両基地へ戻る準備を急いでいます。気づけばサンライズ号も登場から20年以上が経ち、この光景もいつまで見られるか分かりませんが、彼らの活躍が末永く続くことを願い、ホームを後にしました。

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夜行列車という存在が非日常と化し、「ななつ星」のようなクルーズトレインが主流となってきた今、スタイルは変われど純粋な使命を果たし続けるサンライズ号にはこの先どんどん注目が集まってくると思います。余命が宣告され非日常がさらに遠ざかってしまう前に、一度サンライズ号に乗車してみてはいかがでしょうか。

今回はここまでです。次回はまた別のテーマで書かせていただきます。次回もよろしくお願いいたします。



【追伸】前回冒頭でご紹介した新しい「鉄道おもちゃ遊び放題」宿泊プランは、密を避けて家族だけで楽しめる点が大変好評を頂いております。詳しくはこちらをご覧ください。

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