2022年10月01日

懐かしの国鉄色を追いかけた日 その4

皆様こんにちは。柳井グランドホテル鉄道プラン担当の松前篤始です。少し間が空きましたが、今回も485系ラストランを追いかけた日のお話です。

IMG_4128.JPG

485系ラストラン列車の一つ「あいづライナー」のきっぷを手に入れた私は、会津若松から郡山まで約1時間の旅路を楽しむことにしました。ここまでお話ししていませんでしたが、実は私が初めて乗車した485系も「あいづライナー」でしたので、この列車には思い入れがあります。

CIMG2178.JPG

初乗車の当時、JRと東武が共同運行する特急「日光・きぬがわ」の運用から退いた485系のリニューアル車(上写真)がここを走っていました。旅行に出る直前に完全引退の発表を聞いたので、最初で最後の乗車を果たすために郡山に向かったのを覚えています。

それから約1年強、足繫く通ったわけではありませんでしたが、こうしてラストラン列車に乗車できたのも何かの縁だったのかもしれません。今でもまれに会津の地まで足を運びますが、来るたびに485系の面影を探してしまう自分がいます。



会津若松駅を発車した485系は新潟行き観光列車「SLばんえつ物語」号とぴったり並走します。「ばんえつ物語」は数ある観光列車の中でも特に長い歴史を持つSL列車の代表格です。この並走は特別な演出として実現したものでしたが、車内でも撮影する方にも好評だったようです。

IMG_4147.JPG

車内では特典として記念弁当が用意されました。スマートフォンで急いで記録したためあまり良い写真ではないのが残念です…。

弁当の中身は山口県で生まれ育った私には馴染みのない料理ばかりで、福島・会津地方について興味を持つ良い機会になりました。中には駅弁になっている料理もいくつかあるので、あの日以来いつか食べてみたいと来訪の機を伺っているところです。

IMG_4157.JPG
IMG_4151.JPG
IMG_4159.JPG

しかし乗車時間はたったの1時間。お弁当を頂き車窓や車内の様子をずっと見渡しているとすぐに郡山駅に戻ってきてしまいました。ぞろぞろと車外へ出て撮影を再開しようとする人波をよそに、空いた状態の車内をもう一度丁寧に撮影しておきました。

IMG_4158.JPG

広告欄には装いの異なる485系の姿。一足先に姿を消した茨城県水戸地区所属の専用カラーです。

誕生から引退までの長い長い旅路の中の、ほんの一時期だけ纏った塗色。注目は薄かったとしても誰かの記憶に刻まれていてほしい。気のせいかもしれませんが、この485系の一生に携わった方々の思いを感じ取りました。

記録も充分に済ませましたので、私も車外へ出て発車を見送りたいと思います。
次回は仙台の車両基地への回送、その一部始終の記録です。

【柳井グランドホテルのホームページへ】

posted by yg at 14:35 | 日記