先日から当ホテルが開始した新事業のeスポーツに毎日傾注していたのでブログの更新が止まってしまいました。
その間にE4系が引退してしまいましたが、昨年9月に鉄道おもちゃ遊び放題宿泊プランをKRY様やRCCラジオ様の番組で再び取り上げていただき、鉄道プランのご利用がさらに増えたため、ホテルマンとしては嬉しいこともありました。
今月いよいよeスポーツプランの提供を開始しましたので引き続きお仕事に日々邁進しておりますが、たまたま午前中で仕事が終わった日がありましたので、翌朝9時までの超強行軍で鉄道旅に出かけてまいりました。
新岩国駅から「こだま」と「のぞみ」の自由席を乗り継いで関西まで。もうすぐ消えるという噂の立つ117系電車(下写真右)に乗車してまいりました。
117系電車は、関西圏の通勤事情を支える大黒柱「新快速」の代名詞的存在だった車両です。
新快速とは関西圏で絶大な信頼を勝ち得ている特別な快速列車で、国鉄時代から今に至るまで関西圏の最新型車両が投入され続けてきました。

117系電車は国鉄時代からJR初期まで新快速として活躍しました。
この車両は東京と静岡県の下田(伊豆半島)や修善寺を結んだ特急「踊り子」に使われた185系(上画像)と似通った設計がされており、通勤電車の仲間でありながらドアは2つで、当時としてはかなり上質な座席を取り付けた、当時の国鉄にとっての「秘密兵器」ともいえる車両でした。
その秘密兵器も時代の流れには逆らえず、1990年代には新型に主役の座を譲り、普通列車運用で細々と活躍を続けて今に至ります。最後の活躍場所は滋賀県の湖西(こせい)線や草津線です。
今回は湖西線に乗車しました。湖西線は関西対北陸輸送を強化するため1974年に開業した比較的新しい路線です。当初から特急列車が多く走ることが想定されていたため、かなりの高規格で建設されたのが特徴の一つです。普通列車もかなりの高速で走ることができるため、117系の走りを楽しむならここが一番なのです。

京都から乗車して湖西線の中間地点である近江舞子(おうみまいこ)駅まで約40分の旅。
列車が進むにつれて徐々に人は減っていきましたが、その分唸るモーター音をじっくりと堪能することができました。117系の上質なシートに座っていると、普通列車ではなく特急列車に乗っているような気分になってきます。私の好きな特急「はくたか」が登場したころ、同じく高規格なほくほく線を旧式車が走っていたときはこんな感じだったのかもしれません。

あっという間に近江舞子駅に着いてしまいました。列車はこれから折り返して京都駅に戻るようです。いつまで走り続けられるか分かりませんが、皆様も機会があれば是非117系電車の旅を楽しんでみてください。仲間が岡山にもいますが(下画像)、快足を堪能するなら湖西線がおすすめです。
今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。
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