2022年04月28日

超強行軍 そのA

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始です。今回は前回に引き続き、超強行軍ツアーの後半を書かせていただきます。

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湖西線近江舞子(おうみまいこ)駅から戻ってきた私は再び新幹線ホームへ向かいました。今度乗車するのは「ひかり」号東京行きです。

流石に東京までは乗車せず、向かったのは静岡駅です。東海道新幹線の主力「のぞみ」に乗らずわざわざ「ひかり」を選んだのはこれが理由です。

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静岡駅に降り立ち、駅周辺をうろついて0時頃に戻ってきました。駅構内はほとんど人がいません。そんな中電光掲示板に目をやると、こんな時間に発車していく列車の表示がひとつ。行き先を見ると「高松・出雲市」と書かれています。

私がわざわざ静岡まで来た理由はこれ、寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」に乗車するためです。東京駅を22時前に出るこの列車は走行中に日付が変わる静岡県内でも客扱いを行う駅が多数あります。静岡駅もその一つでした。

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(上写真は前回乗車時)
以前も乗車したサンライズ号ですが、実質日本唯一の寝台列車となってかれこれ6年経ちます。いずれ車両老朽化で列車ごと廃止となり、そのまま寝台列車が日本から消えてしまう日も近いかもしれません。永遠に失われてから嘆く前に乗っておくのが鉄道趣味の鉄則です。

私はこの静岡に、寝台列車での一夜という体験を得るために来たのです。そう思えば数万の交通費すら安いものに思えてきます。

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0:20の定刻通りに列車がホームに入ってきました。こんな時間でも自動の接近放送が流れてくれるのですが、直近3つの停車駅である浜松・姫路・岡山の駅名が聞こえたことには大変驚きました。こんなに遠くの駅まで連れていってくれる、と実感させてくれる瞬間は夜行列車の醍醐味の一つです。

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早速乗車して個室に落ち着き、シャワー室に向かおうとしたのですが、まさかのシャワーカード売り切れ。泣く泣くシャワーなしで就寝することになってしまいました。サンライズ号は最上級個室の「シングルデラックス」以外の利用者はシャワーカードを購入できなければそのまま一夜を明かすしかありません。前回もバスタオルが車内になかったことでシャワーを浴びることができませんでしたが、今回もシャワーを逃してしまいました。

翌朝の岡山で下車するため、早々に眠りました。目覚めると5時半ごろ到着の姫路駅。まだ1時間ほどかかるのでもう一度寝ましたが、目覚めると遠く離れた地で朝日を浴びられるこの瞬間だけは何物にも代えがたい貴重なものです。岡山駅が徐々に近づく中、身支度を進める私は心から満足していました。

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6時半に岡山駅へ降り立ち新幹線ホームへ。朝イチの「みずほ」から「こだま」を乗り継いで8時前には新岩国駅に戻り、そのまま仕事に向かいます。人生で幾度とない、夜行列車から仕事に向かった珍しい朝でした。

今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。

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2022年04月22日

超強行軍 その@

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始です。久しぶりにブログの更新をさせていただきます。

先日から当ホテルが開始した新事業のeスポーツに毎日傾注していたのでブログの更新が止まってしまいました。
その間にE4系が引退してしまいましたが、昨年9月に鉄道おもちゃ遊び放題宿泊プランをKRY様やRCCラジオ様の番組で再び取り上げていただき、鉄道プランのご利用がさらに増えたため、ホテルマンとしては嬉しいこともありました。

今月いよいよeスポーツプランの提供を開始しましたので引き続きお仕事に日々邁進しておりますが、たまたま午前中で仕事が終わった日がありましたので、翌朝9時までの超強行軍で鉄道旅に出かけてまいりました。

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新岩国駅から「こだま」と「のぞみ」の自由席を乗り継いで関西まで。もうすぐ消えるという噂の立つ117系電車(下写真右)に乗車してまいりました。

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117系電車は、関西圏の通勤事情を支える大黒柱「新快速」の代名詞的存在だった車両です。
新快速とは関西圏で絶大な信頼を勝ち得ている特別な快速列車で、国鉄時代から今に至るまで関西圏の最新型車両が投入され続けてきました。

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117系電車は国鉄時代からJR初期まで新快速として活躍しました。
この車両は東京と静岡県の下田(伊豆半島)や修善寺を結んだ特急「踊り子」に使われた185系(上画像)と似通った設計がされており、通勤電車の仲間でありながらドアは2つで、当時としてはかなり上質な座席を取り付けた、当時の国鉄にとっての「秘密兵器」ともいえる車両でした。

その秘密兵器も時代の流れには逆らえず、1990年代には新型に主役の座を譲り、普通列車運用で細々と活躍を続けて今に至ります。最後の活躍場所は滋賀県の湖西(こせい)線や草津線です。

今回は湖西線に乗車しました。湖西線は関西対北陸輸送を強化するため1974年に開業した比較的新しい路線です。当初から特急列車が多く走ることが想定されていたため、かなりの高規格で建設されたのが特徴の一つです。普通列車もかなりの高速で走ることができるため、117系の走りを楽しむならここが一番なのです。

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京都から乗車して湖西線の中間地点である近江舞子(おうみまいこ)駅まで約40分の旅。
列車が進むにつれて徐々に人は減っていきましたが、その分唸るモーター音をじっくりと堪能することができました。117系の上質なシートに座っていると、普通列車ではなく特急列車に乗っているような気分になってきます。私の好きな特急「はくたか」が登場したころ、同じく高規格なほくほく線を旧式車が走っていたときはこんな感じだったのかもしれません。

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あっという間に近江舞子駅に着いてしまいました。列車はこれから折り返して京都駅に戻るようです。いつまで走り続けられるか分かりませんが、皆様も機会があれば是非117系電車の旅を楽しんでみてください。仲間が岡山にもいますが(下画像)、快足を堪能するなら湖西線がおすすめです。

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今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。

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2021年05月12日

E4系引退 その魅力に迫る その2

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始です。今回は前回に引き続き、引退が迫るE4系の車内をご紹介したいと思います。

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前回ご紹介した通り、E4系は全車2階建てという特殊な車両です。ですが車内設備まで同一というわけではありません。8両編成の車内には様々な設備が存在しています。

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まずは2階の自由席。ここが最も特徴的です。2階建てと聞くと誰もが眺めの良い2階席を選びたくなるものですが、通路を挟んで3人掛けを2つ並べることで、各車両の中で最大の定員数を確保しています。現在3人掛けが2つ並んでいるのは全新幹線の中でE4系のみです。新幹線としての建築限界を最大限活かしたE4系ならではの設備といえますが、座席数と引き換えにひじ掛けやリクライニング機能を省略しているため長時間の乗車には不向きです。しかし大量輸送を目的としたE4系を象徴した座席でもありますので、引退前に運行距離の短い「Maxたにがわ」号でこの座席を体験する、という楽しみ方がおすすめです。

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次に1階の自由席。こちらは他の新幹線と同じく、通路を挟んで2人掛けと3人掛けの座席が並んでいます。1階部分は目線がホームと同じ高さになるなど眺望に劣るため、2階よりもゆったりとした座席を用意することで差を付けているようです。慣れている人は車内でゆっくり休むために最初からこの1階席を選ぶこともあり、鉄道好きに限らず新幹線利用に慣れた玄人向けの座席といえるかもしれません。

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指定席として使用される座席は1階・2階ともに通路を挟んで2人掛けと3人掛けが並んでいます。眺望以外に目立った違いもありませんが、E4系の設備で唯一「1階建て」の座席(上写真)に座ることができるのが指定席の特徴です。これは階段のあるデッキから車両端までのわずかな空間に数列だけ設けられた座席のことで、「平屋席」と呼ばれることが多いようです。ここはE4系に乗り慣れたヘビーユーザーが指名買いする特別な座席。きっぷにも「1階FL」という他には見られない表示がされます。もし興味がある方はE4系乗車の際に平屋席を指定してみてはいかがでしょうか。

今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。

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