2021年05月07日

E4系引退 その魅力に迫る その1

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始です。今回は引退が迫る新幹線車両についてお話ししたいと思います。

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2021年3月、JR東日本からとある車両のラストラン企画が発表されました。現在上越新幹線で活躍中の「E4系新幹線」が2021年秋頃に引退を予定していることから、その花道を飾るための各種企画を始動させるという趣旨でした。

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実は本来E4系新幹線は、既に営業列車としては姿を消している予定でした。当初の予定では上越新幹線にも北陸新幹線で活躍するE7系(上写真)を投入し、老朽化が進んだE4系は2020年に全車引退するはずでした。

その予定が引き延ばされたのは2019年に猛威を振るった台風の被害が原因です。台風がもたらした大雨は長野県を流れる千曲川(ちくまがわ)を氾濫させ、北陸新幹線長野駅に程近い車両基地を水没させました。これにより北陸新幹線用車両10編成が廃車となり、補填のために本来上越新幹線に投入予定だったE7系を北陸新幹線用に回しました。その結果、本来いなくなっているはずのE4系がまだ活躍を続ける事態となったのです。

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ただこのE4系、普通の新幹線車両ではありません。既にデビュー(1997年)から約25年が経過していますが、いまだに本来の登場目的を果たし続ける珍しい車両です。同時期に登場した500系「のぞみ」(上写真上)やE3系「こまち」(上写真下)といった速達列車用車両が、各駅停車の「こだま」や朝夕ラッシュ時の増結用として活躍している現状を考えると、E4系の珍しさが際立ちます。

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以前も紹介しましたが、E4系の登場目的は大きく分けて2つあります。1つは全車2階建てとすることで、より多くの乗客を一度に運べるようにすることです。登場当時、徐々に増えつつあった新幹線通勤によって朝夕ラッシュ時の乗車率が問題視されていました。つり革がなく、1車両に2ドアしかない新幹線車両は通勤電車としては不向きです。また追加料金が必要な新幹線列車に立席は用意できないため、混雑緩和には座席数を増やすしか方法はありませんでした。

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この解決策としていち早く投入されたのがE4系の先輩にあたるE1系(上写真@鉄道博物館)です。E1系も全車2階建ての新幹線として活躍しましたが、12両の固定編成としたために朝夕以外は輸送力を持て余し、E4系よりもかなり早く引退してしまいました。この使い勝手の悪さが、後続のE4系にもう一つの登場目的をもたらしました。

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その目的とは運用の柔軟性を持つことです。自社の新幹線ならどこにでも入線でき、他車種と連結もでき、大量輸送もこなせる。そうした多くの目的を達成できることがE4系のもう一つの登場目的でした。E1系とE4系の愛称「MAX(Mulch Amenity eXpress)」のコンセプトを純粋に追い求め、E4系は8両の固定編成として登場。メインルートの東北・上越新幹線はもちろん、一部編成は電気設備や急勾配によって車種が限られる北陸新幹線(当時は長野行新幹線)にも入線可能。福島駅から分岐する山形新幹線との連結もこなし、関東近県の朝夕ラッシュ時には全車2階建て16両編成という収容能力を遺憾なく発揮しました。

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最末期の現在でも朝ラッシュ時に16両編成が上越新幹線を走り、1634名という高速鉄道で世界一の定員数で通勤客の需要に応えています。この大量輸送という役割だけはデビュー当時から現在まで一貫して変わりません。最後まで第一線で役割を全うできるE4系は近年稀に見る幸運な車両なのかもしれません。

今回はここまでです。次回はE4系の車内をご紹介します。

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2020年12月23日

「鉄道おもちゃ遊び放題」宿泊プラン 遊び方の極意 その2

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始です。今回も「鉄道おもちゃ遊び放題」宿泊プランのお話です。

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前回は「長編成」というテーマでプラレールの遊び方をご紹介しました。第2回のテーマは「駅」です。

プラレールの歴史は長く、発売から60年以上もの年月を刻んでいます。その歴史の中で、鉄道駅を模した商品も数多く発売されてきました。単純に列車を停めるだけのものから、音が出るもの、高架や地下のホームを再現したもの、踏切と連動しているものなど、どれも子供の想像力と好奇心を存分に刺激してくれます。

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しかし前回も申し上げたように、年を重ねていくと「もっと本物に近づけたい!」という欲が出てきます。多彩なギミックを搭載した駅はとても楽しいのですが、反面「駅」としての機能は限定されていることが多く、停車させることはできてもホームの長さが足りないことがほとんどなのです。

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プラレールは大多数が3両編成で販売されています。この3両編成を無理なくホームに収めるには直線レール2本分の長さが必要となります。さらに編成を長くするなら、それに合わせてホームも長くしたいところですが、こうしたとき継ぎ足すならやはりシンプルなものが一番です。

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そこで、私はプラレールの駅としては最もオーソドックスな「プラキッズ駅セット」を少しずつ買い集めてきました。これは「プラキッズ」という小さな人形以外はホームと車両のストッパーしか付いていませんが、シンプル故にいくらでもホームを伸ばすことができます。加えてレギュラー商品で入手もしやすいため、安く売っているのを見つけては買い足してきました。

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気づけば新幹線のような長い編成でもすっぽりと収まるくらいの長いホームが完成していました。やはり無理なく余裕を持って停車できると本物らしさがぐっと増し、線路を組んだときにレイアウトの要として見栄えもよくなります。本プランのお客様には遊びやすくするために敢えて6両分程度の駅を貸し出すようにしていますが、もう少し長くしたいというご要望がございましたらご予約時にお申し付けください。

今回のテーマはここまでです。次回は別のテーマをご紹介します。

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2020年12月18日

「鉄道おもちゃ遊び放題」宿泊プラン 遊び方の極意 その1

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始です。今回は私にとって大きな転機となった「鉄道おもちゃ遊び放題」宿泊プランのお話です。

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本プランは2020年8月より販売を開始しました。密を避け、家族だけで楽しめることが好評を頂き、新聞・テレビ・ラジオで大きく取り上げていただきました。中には大人だけで利用させてほしいという方や、お子様は女の子だけというご家庭もあり、私が約20年大切に集めてきたプラレールを多くの方に楽しんでいただけることに本当に感謝しております。

一方で「もっと変わった遊び方をやってみたい!」というお声も度々頂きました。本プランは電車の形式が分かるお子様も、とにかく走るところがいっぱい見たいというお子様も両方楽しめるスタイルですが、私も小学生の頃そうだったように、遊び方にこだわりたいときが必ずやってきます。今回はそんな声にお応えして、プラレールの遊び方の極意を数回にわたってご紹介したいと思います。

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第1回のテーマは「長編成」です。言いたいことは単純明快、「本物みたいに長い電車を走らせたい!」という夢を叶えることです。

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長編成と聞いて真っ先に思い浮かぶのは新幹線が多いと思います。300km/hで走り抜ける新幹線はいつになっても子供たちの憧れです。もちろん私も同じでした。20年かかってしまいましたが、一部の新幹線は本物通りの編成を組むことができるようになりました。

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例えば「はやぶさ」と「こまち」。実車と同じように連結させることができるため、プラレールに慣れ始めたくらいのお子様がよく借りていきます。

ですがせっかく長い編成を貸し出しても、線路のつなげ方を間違えてしまえば快適に走らせることはできません。意外と知られていないことですが、長編成を楽しむなら一番気を使うべきは線路なのです。

例えば、皆様は脚立や長机など長いものを2人で運んだ経験はありますでしょうか?長いものを持って歩くと、曲がり角で引っ掛からないように大きく回り込んで運ばなければなりません。

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実はプラレールも同じことが言えます。プラレールの線路は基本どの車両でも走れますが、編成が長い場合カーブと坂道やポイントを直結させたときに脱線しやすくなってしまうのです。

つまりカーブを通るときは環境を整えようということです。線路を好きなだけ繋ぐことも良いですが、せっかく長編成を楽しむなら脱線しないようにして快適に走らせたいと思うのが常です。もし長編成のプラレールを楽しみたいというご希望がございましたら、ご予約時に是非お申し付けください。

今回のテーマはここまでです。次回は別のテーマをご紹介します。


【追伸】「鉄道おもちゃ遊び放題」宿泊プランの詳細は柳井グランドホテル公式ホームページにてご紹介しております。こちらをご覧ください。

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