2020年12月16日

サンライズ瀬戸号乗車録A

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始です。今回は前回に引き続き、「サンライズ瀬戸」号に乗車した時のお話です。

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サンライズ号は実は2階建て車両です。通路を上手く配置し、少しでも定員を多くしようという努力が垣間見えます。

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昔は寝台車といえば真ん中もしくは車両の片側に通路を設け、寝台は上にあるようにベッドがカーテンで仕切られた2段式か3段式というスタイルでした。まだ客車スタイルが主流だった時代も個室車は多く生まれましたが、元々個室でない車両を個室に改造したため2階建てにはできません。サンライズ号の2階建て構造は時代の流れ、そして最初から個室として作られたために生まれたものといえます。

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ちなみに私が今回利用したのは車端部にある平屋の部屋でしたが、ベッドが上下合わせて2つあるタイプの車両でした。1人での利用でも料金は変わりませんが、サンライズ号には2人利用にも対応した個室が一部存在します。たまたまそういう部屋が予約できただけでしたが、部屋数は少ないためとてもラッキーでした。

21時30分頃、いよいよ「サンライズ瀬戸」号が走り始めました。30分もしないうちに瀬戸大橋を再び渡ります。私が乗っている東京行き列車では暗くてよく見えませんが、高松行きの列車では瀬戸内の朝を特等席で眺めることができます。今回はそれが叶いませんが、次回乗るときの楽しみにしたいと思います。

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橋を渡りきってすぐに児島(こじま)駅へ停車します(別日撮影)。ここからは本州に入り、陸続きの線路を東京まで走ります。

ちなみにこの児島駅でJR四国からJR西日本へ管轄が切り替わります。さらに滋賀県の米原(まいばら)駅でJR東海へ、静岡県の熱海駅でJR東日本へ管轄が変わりますので、合計4社の手によって「サンライズ瀬戸」号は運行されています。JRを4社もまたいで運行される列車は現在「サンライズ瀬戸」号が唯一です。寝ていると全く気づきませんが、分かる人には分かる見どころの一つといえます。

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高松駅から50分ほどで岡山駅に到着です。ここでは出雲市から来る「サンライズ出雲」号との併合作業が控えています。

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停車時間が長いためこれを見るために車外へ出てくる人も結構います。作業中は皆口を開かずに見つめていますが、これも1日1往復という希少さ故かもしれません。

岡山を出ると姫路、三ノ宮、大阪と停まり、主に夜行バスと同様の深夜需要を拾っていきます。夜行バスとは違い横になれることが最大のメリットですので、大勢ではないですが乗客は確実にいるようです。

この後京都あたりで寝てしまい、目覚めると横浜付近を走行中でした。まだラッシュ時間帯には早いですが、やはり夜行列車で迎える朝は特別な気分になります。できればゆっくりと余韻を味わいたいところですが、横浜の次は終点東京です。慌ただしく身支度を整え、東京駅に到着しました。

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7時を過ぎれば少しラッシュの喧騒が近づいた気がします。このサンライズ号も車両基地へ戻る準備を急いでいます。気づけばサンライズ号も登場から20年以上が経ち、この光景もいつまで見られるか分かりませんが、彼らの活躍が末永く続くことを願い、ホームを後にしました。

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夜行列車という存在が非日常と化し、「ななつ星」のようなクルーズトレインが主流となってきた今、スタイルは変われど純粋な使命を果たし続けるサンライズ号にはこの先どんどん注目が集まってくると思います。余命が宣告され非日常がさらに遠ざかってしまう前に、一度サンライズ号に乗車してみてはいかがでしょうか。

今回はここまでです。次回はまた別のテーマで書かせていただきます。次回もよろしくお願いいたします。



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2020年12月13日

サンライズ瀬戸号乗車録@

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始です。今回は久しぶりに旅のお話をさせていただきます。

前回までは鉄道模型の世界へ足を踏み入れたお話でしたが、記事の作成直後から新しい宿泊プランの作成と英語の学習を本格化させたため、しばらくお時間を頂いてしまいました。ですが現在の新型コロナウイルス第3波が到来する前に少しだけ出かけてきましたので、そのときの模様をお伝えします。今回はまず前置きです。

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旅には様々な目的がありますが、今も昔も目的のために移動しながら一夜を明かしたいという需要は根強くあります。昔は航空機も新幹線も路線や価格が限定され、目的地へ朝早く到着するには夜行列車を使うしかないという場合が多く存在しました。しかし現在は高速移動が容易となり、夜行が欠かせない区間は激減したため列車で大量輸送する必要はなくなりました。残った需要は専ら夜行バスが拾い上げているようです。

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しかし現在でも1本だけ、走り続けている夜行列車があります。それがこの「サンライズ瀬戸・出雲」号です。この列車は東京から東海道・山陽本線を走り、途中の岡山駅で高松行きと出雲市行きに分割してそれぞれの目的地を目指します。瀬戸号と出雲号はそれぞれ7両編成。東京〜岡山は2本繋いだ14両編成で走ります。

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この列車が今に至るまで生き残っている理由の一つに、使用する車両が日本で2例しかない「寝台電車」(≒機関車を使わない夜行列車)であることが挙げられます。一般に知られる夜行列車といえば、上の写真にあるように、先頭の機関車が後ろの客車を引っ張るスタイルが主流でした。このスタイルは機関車を変えたらどこでも走れる反面、加減速が鈍く最高速度も遅い弱点がありました。

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しかしこの列車ではモーターを積んだ車両を中間に複数配置する、通勤電車と同じようなスタイルを採用しています。この方式では客車スタイルの弱点を克服し、車内も現代の需要に合わせ個室車両が多くを占めるようになりました。昔は架線から電気を取れる路線と取れない路線、また架線に流れる電気が違う路線と、夜行列車が走る環境にも多くの違いがあり、環境が限定される電車スタイルは少数派にならざるを得ませんでした。夜行需要のある路線が限定された現在ではその問題が解消されたため、サンライズ号が活躍できるようになったということです。

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ですが1日にたった1往復しか走らない夜行列車ですので、狙って乗らなければそうそう巡り合えるものではありません。そのため今まで乗る機会には恵まれませんでした。しかし今年10月、ついにサンライズ号へ乗車するチャンスを得ました。乗車区間は高松〜東京。上り「サンライズ瀬戸」号を完乗しました。

柳井から四国といえば松山行きの防予フェリーが真っ先に浮かびますが、松山駅には「サンライズ瀬戸」号が停車しません。そこで新幹線で岡山まで出てから瀬戸大橋を渡り、電車で高松駅を目指すルートを選択。瀬戸大橋を渡るのもかなり久しぶりでした。

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岡山〜高松は電車で1時間ということもあり、通勤・通学需要がとても旺盛です。その往来を強力に支えているのは、上の写真にある在来線屈指の俊足を誇る快速「マリンライナー」です(別日撮影)。1時間に2本の高頻度、先頭車は2階建て、さらに見晴らしの良いグリーン車まで備えます。本命はもちろんサンライズでしたが、この「マリンライナー」に乗るだけでも私は十分に楽しむことができました。

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「マリンライナー」で高松駅に到着したのは21時過ぎ。既に駅構内のコンビニ以外は閉店してしまいました。できれば乗車前にうどんを頂きたかったのですが、それはまた次の機会に取っておこうと思います。

コンビニで簡単な買い物を済ませたらいよいよサンライズへ乗車しますが、今回はここまで。次回もよろしくお願いいたします。



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2020年07月04日

Nゲージ開封〜KATO製489系”能登”編〜

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始です。今回は前回に引き続き、購入した鉄道模型を開封した様子をご紹介したいと思います。

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今回はこちら。KATO製の489系「能登」号9両編成のセットです。基本セットと増結セットに分かれています。

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「能登」号はかつて上野〜金沢間を結んでいた夜行急行で、今から約10年前に車両の老朽化によってこの車両を使った定期運行が終了し、その2年後に別の車両を使って細々と続いていた臨時運行も終了した過去の列車です。また半世紀にわたる歴史を紡いできた所謂「ボンネット」タイプ車両の最後の定期運用でもありました。この「能登」号に使われた車両を保存しておきたいというファンの熱意はすさまじく、先頭車の片方は京都鉄道博物館、そしてもう一方はJR北陸本線・小松駅前の広場に保存されています(上の画像は小松駅前の広場にて撮影)。

続いてはいよいよ模型の紹介ですが、その前に「KATO(カトー)」という言葉についてもご説明します。KATOとは鉄道模型のブランドの一つです。製造元の会社は「株式会社関水金属」といいます。会社名とブランド名が異なるため、厳密には「関水金属製」と名乗るのが正しそうですが、ファンの中ではKATOというブランド名がかなり浸透していますので、私も「KATO製」と呼ばせていただきます。

このKATO、鉄道模型の世界では日本屈指の知名度を誇ります。その理由はもちろん造形技術の素晴らしさにあります。試しに開封した先頭車両のアップ写真をご覧いただきますが…

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この通り、忠実という言葉を具現化したような精密さです。プラレールも20世紀に販売された製品と比べたら驚くほどの進化を遂げていますが、実物を150分の1スケールにそのまま縮小した鉄道模型の造形にはやはり敵いません。レールを敷き編成を組んでスイッチを入れたならば、きっとすぐにモーターを唸らせ快走する「能登」号の雄姿を拝むことができるはずです。

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せっかく買ったのに「できるはず」などど語尾を濁したくはないのですが、この「能登」号、9両も繋いでいるため走らせる上で十分な空間を用意してやらなければウロボロスのように車両が円を描くだけで全くサマになりません。一応線路を広げる場所は考えてありますので、今回は車両をじっくりと眺めるに留め、また今度ゆっくり走らせたいと思います。

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ちなみにこの489系、運行当時は私の好きな「はくたか」号にもたまに充当されていました。普段使われている車両にトラブルが発生した時だけ見られた運用でしたが、往年のボンネット車両が新型車両に交じり、性能限界ギリギリまで踏ん張って走る姿は今でもファンの心を掴んで離しません。付属のシールにも「はくたか」用の行き先表示がしっかりと収録されています。時間があれば、こうしたシール類もどんどん貼っていきたいと思います。

今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。

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