2020年04月15日

時刻表のお話(前編)

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。今回は時刻表の謎についての記事を書かせていただきます。

IMG_6350.JPG

前回の記事でも取り上げましたが、去る3月14日にJRグループのダイヤ改正が実施され、これと前後して東海道新幹線から700系新幹線車両(写真上)が引退しました。700系は私の幼少期より当たり前のように見られた車両であり寂しくもありますが、登場から既に20年が経過しているためやむを得ない引退です。

一方その裏では東海道新幹線に新たな進化がもたらされました。それは700系が東海道の線路上から消えたことによって東海道新幹線内の全列車が285km/hでの運行が可能になったということです。

IMG_3552.JPG

旧来の700系、そしてさらに前の500系(写真上)では、東海道新幹線内では最高時速が270km/hに抑えられていました。これは東海道新幹線の開業が1964年と古く、当時の想定では今のように300km/h以上での運行はあり得ないものとされていたため、新幹線にとってはきつい曲線が多数存在することが理由の一つとされています。

IMG_2595.JPG

しかし現在活躍するN700系(写真上)のグループは改良と研究を重ね、最高時速を270km/hから285km/hに引き上げることに成功しました。そして今回全列車がこの速度に統一されたことによって列車ダイヤの効率が上がり、1時間に最大12本の「のぞみ」を運行させるまでに進化を遂げたのです。

IMG_2606.JPG

1時間に最大12本の「のぞみ」。ここに準速達の「ひかり」と各駅停車の「こだま」も加わりますので、列車の本数自体はこれよりさらに多くなります。計算上は平均で3〜4分に1本の新幹線が走っているわけですが、その号数の並びを見てみると非常に不規則です。

例えば2020年4月15日時点での東京駅9時台の時刻表を見ると、

9:00 のぞみ213号

9:03 ひかり505号

9:09 のぞみ19号

9:18 のぞみ307号

9:21 のぞみ215号

9:24 のぞみ309号

9:27 こだま713号

9:30 のぞみ21号

9:33 ひかり637号

9:42 のぞみ217号

9:48 のぞみ313号

9:51 のぞみ85号

9:57 こだま715号

一部規則性のある番号もありますが、例えばのぞみ号は213号の1本後が19号、というのは普通に考えたら脈絡がなく不思議です。ここにどういう意味があるのか…それは次回でお話しさせていただきます。次回もよろしくお願いいたします。




【柳井グランドホテルのホームページへ】

posted by yg at 14:41 | Comment(0) | 日記

2020年03月17日

ダイヤ改正で変わったこと

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始です。

しばらく間が空いてしまい申し訳ございません。ただその間にも当ホテルホームページにて鉄道関連の記事を書かせていただいておりました。ご紹介までにリンクだけ貼らせていただきます。

実体験ニュースレターVOL110(2020年1月17日発行)
https://www.yg-hotel.co.jp/newsletter/turi_vol110/index.html

実体験ニュースレターVOL108(2019年8月23日発行)
https://www.yg-hotel.co.jp/newsletter/turi_vol108/index.html


今回は去る3月14日(土)に実施されたダイヤ改正についてのお話です。

IMG_2269.JPG

今回の改正の目玉といえば、やはり山手線の新駅「高輪ゲートウェイ」だと思います。例のウイルスの影響であまり大々的な式典等は行われずひっそりとした開業でしたが、品川地区再開発の象徴としてこれから大きく利便性が向上していくはずです。

余談ですが、実は高輪ゲートウェイ駅の正式な所属路線は「東海道本線」だったりします。これは山手線が東京〜品川間で並走する東海道本線の実質的な「各駅停車」を担っているためであり、案内名称は山手線でも書類上は東海道本線のルートを間借りして駅を設け、列車が走っているという扱いを受けています。

703.JPG

同じように山手線の東京〜田端間は書類上「東北本線」の一部ということになっています。先程と同じように、東北本線のルート上に駅を設け、列車を走らせているという扱いです。

CIMG2705.JPG

しかし今回のダイヤ改正で最も注目すべき出来事は他にあります。2011年の東日本大震災以降一部区間で不通が続いていたJR常磐線がこの改正で全線復旧を果たしました。元々の線路は被害が大きく修復が難しい箇所もあったのですが、別の場所に新線を付け替えることでより安全に列車を運行できる体制が整いました。

IMG_3186.JPG

この常磐線は元々東京と仙台を茨城、福島両県の沿岸部に沿って結ぶ路線です。現在では東京〜仙台を最短距離で結ぶ手段として新幹線が絶対的な地位を築いていますが、実は9年前に被災するその日まで上野(東京)〜仙台をロングランで結ぶ特急列車が存在していました。
実はこの度の改正でそのロングラン特急列車が復活を果たしました。現在では上の写真に示した当時の特急車両も転用され、常磐線の線路を走ることはなくなりましたが、9年越しの悲願を果たした現在の車両(2枚上の写真)と上野駅で肩を並べる光景は感動させるものがあります。

676.JPG

常磐線というインフラの一つが元の形を取り戻し、さらに東京へ直通できる特急列車まで復活したという事実は、単に鉄道ファンとして喜ばしいだけではなく、あの震災から着実に復興を進めてきた長い道のりが実を結んだという非常に大きな意義を伴っていると私は考えております。そう簡単に乗りに行くことはできませんが、もし機会があれば私も復活した常磐線に乗車してみたいと思います。

今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。

【柳井グランドホテルのホームページへ】

posted by yg at 10:50 | Comment(0) | 日記

2019年09月13日

名勝探訪記 その10

皆様こんにちは。柳井グランドホテルの松前篤始でございます。今回はいつもと趣向を変え、私が列車内から撮影した各地の早朝の景色をご紹介していきます。

IMG_7094.JPG

まずはこちら、あいの風とやま鉄道の快速列車“あいの風ライナー”の車内です。この列車はかつてこの路線がJR北陸本線であった時代に存在した特急列車の代替として運行されています。平日の混雑する時間帯に着席サービスを提供するため運賃に加え別途ライナー券が必要となりますが、朝は始発駅からいきなり満席になることもなく、慌ただしい朝の空気に一瞬の静寂を見出すことができます。

IMG_7092.JPG

そしてその車窓に広がるのは痛いほどに輝く朝日に照らされた北アルプスのシルエットであり、富山地方の目覚めはこの景色に象徴されます。この“あいの風ライナー”2号は始発が6時台とかなり早いため乗車するのは容易ではありませんが、もし機会がございましたら是非乗車していただきたい列車の一つです。

IMG_0130.JPG

お次は冬の関東地方からお届けします。東京都の八王子と群馬県の高崎を結ぶ八高(はちこう)線は、北側の高崎寄りの区間が単線非電化であるため実質ローカル線の趣があり、区分としては関東地方でありながら殺到する人波とは縁の薄い奇異な路線です。もちろん沿線には学校も複数存在するため時折車内は混雑するのですが、皆ひたすら寡黙に乗車し続ける都会の電車とはやはりどこか雰囲気が異なります。

IMG_0138.JPG

学生が降りてしまえば喧騒も束の間、再び車内にはゆったりとした空気が流れるようになります。東京方面から乗車すれば終点は高崎駅。拠点駅ながらどこか風情の異なるこの駅にさらなる旅情を掻き立てられることでしょう。朝が少し早いですが、機会に恵まれた際は是非気軽にご乗車いただきたい路線です。

今回は少し短いですがここまでです。次回もよろしくお願いいたします。


【柳井グランドホテルのホームページへ】

posted by yg at 18:47 | Comment(0) | 日記